成長期には避けたい蓄膿症の手術
成長期には避けたい蓄膿症の手術
副鼻腔炎?
鼻には副鼻腔という洞穴が続いています。副鼻腔には、頬にある上顎洞と、目と鼻の間にある篩骨洞、額にある前頭洞と、鼻の奥にある蝶形骨洞があります(図参照)。
出血場所は小児ではキーセルバッハ部位からが主で、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などがあると出血をおこしやすい。
大人では後上方、後下方からの出血が多い。
鼻のしくみ | 副鼻腔 |
鼻のしくみ
副鼻腔
鼻とこれらの副鼻腔とは、細い通路でつながっています。洞穴の内側は粘膜で覆われていて空気が入っています。副鼻腔に炎症がおこると粘膜から鼻水が出てきます。炎症の程度によって、みずばなから、黄色や緑色の鼻汁だったりします。この鼻汁が副鼻腔にたまり、炎症で腫れて狭くなった通路から出なくなってしまった状態が副鼻腔炎で、風邪によって引きおこされるような時は、急性副鼻腔炎です。
急性副鼻腔炎をきちんと治さないと、慢性副鼻腔炎「蓄膿症」になってきます。これは、慢性的に鼻汁が出ている症状です。大人の場合は時として、手術を行ないますが、成長期にあるお子さんの場合は、顔の発育に影響が出るため、ほとんど行ないません。
蓄膿症の一般的な手術は、口から歯茎を切って、頬の内側の粘膜を持ち上げて、骨に孔を開けて炎症をおこした粘膜をきれいに取り除いて、次に他の通路も炎症を起こした部分を取り除いてゆこうというものです。
最近では、内視鏡を使って鼻の中だけの操作で手術ができるようにもなっています。いずれにしろ、手術が必要にならないよう早目の治療が大切てす。
出血などの危険もありますので、入院の上、手術を受けるのがよいでしょう。