反復性難治性中耳炎
繰り返す治りにくい中耳炎(反復性難治性中耳炎)
最近、小さいお子さんの間で、中耳炎を繰り返したり、なかなか治らずに耳鼻科に長く通院しなければならない場合が増えています。
その特徴についてお話します。
1.抗生物質に抵抗する細菌が増えています。
ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)
インフルエンザ菌
2.生後6ヶ月から2歳までの乳幼児に多くみられます。
その後も,滲出性中耳炎と混ざり合った状態で6歳ぐらいまでなかなか直りません。
3.保育所に通園している乳幼児のほうが中耳炎に2倍なりやすいといわれています。
集団保育のため、園児の間で細菌がうつりやすいのです。兄弟の間でもうつります。
4.適切な抗生物質が使われないとますます悪くなります。
薬に抵抗する細菌を的確に抑える薬でないと逆効果です。
5.鼓膜切開や鼓膜チューブが必要なこともあります。
6.膿のような鼻汁が長く続くこともあります。
中耳炎と同じ菌が原因です。