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イビキのはなし

イビキのはなし

夫婦別室の危機?

夫婦は仲睦まじくと言われても、自分が眠れない時に隣りで〈高イビキ〉の相手をみると思いやりどころか恨めしく思うことさえあるものです。これが毎日ともなれば睡眠不足が重なって、住宅事情が許す限り夫婦別室といったケースも。
 また社内旅行に行くと、必ずといってよいほど、翌朝「…さんのイビキはすごかった」という話になります。ほろ酔い気分で仲間とお酒を飲んでいたのも束の間、廊下にも響くようなものすごいイビキを耳にすることもあります。

いびき

イビキの正体

 さて、イビキの正体はというと、鏡をみて口を大きく開けるとノドチンコが見えますね。図中の「口蓋垂(こうがいすい)」と呼ばれる部分です。ノドチンコは粘膜のヒダ。粘膜のヒダはノドの左右や後方にもあり、眠っている時に空気がこのヒダのそばを通ると振動音が出ます。これがイビキです。
 生まれつきノドの粘膜のヒダが長かったり幅が広い人は、わずかな空気でも大きく振動するために大きなイビキになります。また粘膜のヒダは普通でも、空気の通路が狭いと大イビキとなってあらわれます。
 外見でみると、肥満ぎみの人や首の短い人、あごの小さい人はノドの内側も狭く、イビキをかきやすいといえるでしょう。
 また、口を開いてイビキをかいている人は、鼻が曲がっていたり(鼻中隔彎曲症=びちゅうかく わんきょくしょう)、粘膜が膨らんでいる肥厚性鼻炎(ひこうせい びえん)が疑われます。鼻がつまっている場合も無意識に口呼吸になるために振動を起こしやすく、イビキが大きくなります。
 普段イビキをかかなくても、旅先や疲れがたまっている時は、筋肉の緊張がゆるみヒダが垂れ下がった状態になりますので、振動が起こりやすくなります。ことにアルコールが入ると血管が広がり、鼻の粘膜やノドの粘膜が膨らんで鼻の空気の通りが悪くなると同時に筋肉の緊張もゆるみますから、知らないうちに同僚や仲間にイビキで迷惑をかけているというわけです。
 頭の位置をかえたり、口を閉じさせたりするのも―時的には効果がありますが、少したつとイビキはまた始まります。

イビキの治療

そこで、イビキの治療ですが、ノドのヒダが原因となっている場合は長いヒダや幅の広いヒダの―部を切り取る手術をしますし、鼻づまりが原因の場合は鼻中隔彎曲症の手術や、鼻のポリープを取り除いたり、粘膜の膨らみを取り除く手術をします。
 いずれにしても、イビキの場合は本人の訴えというより、周囲の迷惑度も手術をする場合の―つの目安となります。イビキが原因で熟睡が妨げられ、疲労が重なって慢性疲労になると日常生活にも支障をきたしますので、治療をおすすめします。
 尚、ノドのヒダの手術は一部の医院では通院で行われていますが、総合病院に入院の上、全身麻酔で手術を受けられることをおすすめします。

当院ではイビキの手術は行っておりません。
扁桃腺が巨大でないと総合病院も手術をしなくなりました。


危ないイビキは睡眠時無呼吸症候群の徴候

 最近問題になっている病気に、「睡眠時無呼吸症候群」というのがあります。これは眠っている時に一瞬息が止まり、次に苦しそうな息をし、また息が止まるといった状態をくり返す症状です。
 医師の診断基準としては、7時間の睡眠中に10秒以上続く換気停止(無呼吸)が30回以上、または1時間あたり5回以上起こる臨床症状としています。
 酸素の供給をストップしてしまうことによって、さまざまな合併症を誘発しやすくなり、特に中年の肥満傾向の強い男性に多く、心筋梗塞や脳血管障害を引き起こし、まれに突然死を招くこともあります。
 顕著な特徴を挙げますので、家族の方に家庭用ビデオカメラなどで観察してもらうとよいと思います。

1. 毎日いびきをかくか、どれくらいの大きさか/グァーグァーといびきをかいていた人が、荒い呼吸のあと静かになり、またものすごいいびきをかくか。
2. 夜中に突然、目をさますことがあるか。
3. 身体の動きはどうか/大いびきをかきながらあお向けに寝られず、何度も体位を変えているか。
4. 睡眠中に口を開けて呼吸しているか/咳込んだり、覚めた時、口の渇きを感じているか。
5. 小児では、睡眠中に胸壁が陥没しているか/子供は、前胸壁が柔らかいので、上気道狭窄による換気障害は、呼吸時の陥没呼吸としてあらわれます。

次に、自覚症状としては、

1. 昼間から眠い。常に睡眠不足を感じ、ところかまわず居眠りをする。子供の場合は昼寝を2~3時間もしてしまう。
2. 身体が重く感じられる。階段の昇り降りに息切れを感じる。子供の場合は、家の中でゴロゴロと遊ぶようになる。
3. 集中力や記憶力の低下、頭を使った作業がいやになり、仕事の能率が低下してきた。学力の低下がみられる。

 この中で、いくつかでも思い当たる項目があれば専門医に相談することをおすすめします。
当院では、無呼吸症候群の簡易検査をご家庭でできるように貸出しております。
 治療法としては、鼻や咽頭に原因がある場合は、鼻内手術、扁桃摘出手術などを行ない、同時に、肥満気味の人は、食事療法、運動療法の滅量を行なうことにより、より改善されます。
 内科的治療法として、鼻マスク(nasal CPAP)を装着し、鼻から常に空気を送り、ふさがった気道を広げる治療法が欧米では一般的で、効果も期待できますが、日本では一部の病院でのみ行なわれている状況です。
 いずれにせよ、睡眠時無呼吸には多くの要因が関与しているので、複合した治療が必要となります。健康な人が時々かくいびきなのか、病的ないびきなのかを日頃からチェックしておくことは大切です。

<睡眠時無呼吸症候群>



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